亡き夫との約束
私は41歳で、最愛の夫を亡くしました。
アレルギーを持っている息子は15歳。更に12歳と10歳の弟妹がいます。
あまりにも突然の出来事でした。
夫は私より年上の外科医で、真っ直ぐでしっかりとした考えと優しさを持った人でした。
正直なところ、「よくこんな私と結婚してくれたな」と思うような人で、私はいつも夫に甘えて生きてきました。
そんな夫が、生前よく言っていたことがあります。
「せっかくアレルギーのこと頑張ってきたんだから、ブログ書きなよ。外へ出て働かなくて良いから、自分と子どものことだけ考えていればいい。」
私は、子どもが生まれてから生活も性格も大きく変わりました。それまでの私は、考えも甘く、精神的にも未熟だったと思います。でも、育児をし、息子のアレルギーと向き合う中で、少しずつ強くなれました。情報を集め、治療にも食事作りにも力を入れてきました。
そんな私を見て、いつしか夫は「立派な女性になった」と言ってくれるようになりました。私はそんなつもりはありませんでしたが、アレルギーと真剣に向き合う姿を見ていてくれたのだと思います。
夫を亡くした後、喪失感の中で何もしたくない時期もありました。それでも、夫との約束を思い出し、このブログを始めることにしました。
ブログを書くことで、夫との思い出を振り返りながら、私自身と子どもたちの未来に少しでも希望を見出せたらと思っています。
また、同じようにお子さんのアレルギーに悩むお母さん・お父さんたちに、私の経験がお役に立てたら嬉しいです。社会とつながることが、私自身も前に進む力になると信じて、自分のペースでブログを続けていきたいと思っています。
将来の息子たちへの手紙代として
もう一つの願いは、いつかこのブログを息子が読んでくれることです。
アレルギーのある子を育てるのは大変なことも多く、いつも不安や葛藤の中で育児をしてきました。それでも、いつも温かい夫と、元気で可愛い子どもたちに囲まれて、幸せな毎日を過ごしてきました。
このブログには、そんな日々の中で悩み、考え、向き合ってきた母の姿が詰まっています。
いつか息子が大きくなってこれを読み、少しでも母の思いや、家族のぬくもりを感じ取ってくれたら嬉しいです。

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