自宅負荷をするにあたって気を付けたいこと
息子には卵アレルギーがあり、ずっと除去食を続けてきましたが、医師の指導のもと1歳3ヶ月でついに自宅負荷をスタート。
卵の負荷試験で陰性が確認され、自宅でも少しずつ食べ進めることになりました。ここから少しずつ「アレルゲンを食べる」という経験をしていきます。
→負荷試験についての投稿:卵負荷試験
とはいえ、病院で食べさせた時と、自宅で食べさせる時の心理状態はまるで違います。「もしかしたらアナフィラキシーショックを起こすのではないか」「病院でたまたま食べられただけだったんじゃないか…」不安ばかりが頭をよぎります。
そんな不安症な私が自宅で食べさせるときに意識していたのは、以下の5点です。
①病院が開いている時間に食べさせること
すぐに病院へ駆け込むことができるように保険証や診察券も準備して、万全の状態にしておきました。それでも自宅で食べさせるのが怖い時は、病院の駐車場まで行き、車内で食べさせて様子を見ることもありました。(後に、先生に「何かの外来ついでに診察待ちの時に食べさせてみても良いよ。」と言って頂けたことは、すごく気持ちが楽になりました。)
②薬をすぐ取り出せる場所に置いておくこと
もし症状が出た時に慌ててしまわないように、「1回量」をすぐ取り出せる場所に置いておき、薬を飲ませて病院まで行くシミュレーションをいつも頭の中でしていました。
③体調が悪い時は無理しない
当然ですが、ちょっと体調悪いかな?と思うときは無理をしないことが大切です。私の経験上、息子は自宅負荷で症状が出た翌日から風邪をひくパターンが何度かありました。(なかなか事前に見極めることは難しいですが…。)
また、親御さんについても同様です。自宅で食べさせるということはそれだけでものすごくストレスがかかります。そして、長く時間がかかる治療のため、親御さんも無理しないことが大切です。
④結果をきちんと記録する
病院から記録用紙をもらえる場合もありますが、何でも良いと思います。日にち、食べたもの、食べた量、結果(症状が出た場合は、どんな症状が出たか、食べてどのくらい後に症状が出たか、薬を使ったか、その後どうだったか など)を書いておいてください。
簡単にサンプルを作ってみましたので、参考にしてみてください↓

⑤先生の指示に従い、マイペースを貫く
食物アレルギーの治療は長く続き、根気が必要なことが多いです。すぐに症状が出てしまい治療がなかなか進まないときもあれば、一気に進むときもあります。その子の成長段階や体調、親御さんのモチベーションなど理由は様々ですが、ゆっくり進めるとき、頑張って進めるときを見極めてマイペースを貫くことが大切です。
決して、自分の判断でいきなり食べさせる量を倍に増やしたりしてはいけません。もし仮に重篤な症状が出てしまったら、その時怖い思いをするだけでなく、その後の治療にも影響してきます。
私は息子のアレルギー治療中に2人の弟妹を出産したので、数か月の間治療がストップしてしまったことがあります。長期間食べさせないでいると、せっかく食べられている量が減って後戻りしてしまうのではないかと焦る気持ちがありましたが、先生に「一度食べられている量に戻すのは簡単だ」と、食べない状態から戻す方法を教えてもらっていたことで、ゆっくりと弟妹の出産・育児に専念することができました。
そして、治療を再開した時には、数か月全く食べていない状況から本当に簡単に元の量に戻すことが出来、その後も治療を続けていくことが出来ました。
同じように、アレルギーの不安を抱えている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。無理なく、でも前に進めますように。
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