息子は生後6ヶ月で血液検査により食物アレルギーが発覚しました。
ここでは、その時の体験をもとに、小児科を受診したきっかけ、血液検査の経緯、実際の検査結果等について詳しくお伝えします。
小児科を受診したきっかけ
私は2010年に長男を出産しました。初産でしたが、出産時間わずか3時間台のスーパー安産!
妊娠中は臨月近くまで仕事をしており、少し食べづわりがあったため、チョコレートを1日1箱食べるような生活でしたが、これといったトラブルはなく順調なマタニティライフでした。
そして、出産予定日を少し過ぎた頃、2900gの元気な男の子を出産しました。
ほぼ母乳でたまにミルクを足す程度
病院の方針もあり、ほぼ母乳のみで育てました。ただ、出産直後や母乳の出が悪い時は、ミルクも飲ませました。乳製品が使用されている通常のミルクです。
痒がる様子が気になるように
生後5ヶ月頃から寝る前(授乳後)に顔を痒がる様子が見られ、顔を引っ掻いても傷が出来ないように両手にミトンをはめ様子を見ました。
私は、「これは乳児湿疹だろう」「乳児湿疹は誰にでもできるもの!」「もう少しで治る」と決めつけていました。
ところが、だんだんと口の周りが赤く荒れている状態に。スーパーなどで会った方に「お顔が荒れてるねぇ」と言われ落ち込むこともありました。
なかなか治らない湿疹に、アトピー性皮膚炎の心配もするようになりましたがそれでも乳児湿疹だと思い込んでいました。
ところが、湿疹がとびひ(伝染性膿痂疹)の状態まで悪化したことで、さすがにこれはおかしい!少しでも皮膚の状態が良くなれば!と、ようやく小児科を受診することにしました。
受診した病院について
私たちは愛知県一宮市にある一宮西病院の小児科を受診しました。初診でも紹介状なしで受診可能で、アレルギー専門医がいたこと、後に治療に関してアドバイスしてくださる栄養士がいたことや入院負荷試験ができた点は良かったです。
なぜ受診が遅れたのか
受診をためらったのには、いくつかの不安や迷いがありました。
- 総合病院の小児科は待ち時間が長く、子どもを長時間待たせるのが心配だった
- 病院で他の感染症をもらってしまうかもしれないという不安
- 医師である夫からの「別に行かなくても大丈夫でしょ」という一言
特に夫の一言が、私の中の「受診した方が良いかもしれない」という気持ちにブレーキをかけてしまいました。
母が一番の主治医
子どもが小さいうちは、アレルギーだけでなく突発性発疹や中耳炎など様々な怪我や病気がつきもの。受診のタイミングを迷うことも多いですよね。
今になって思うのは「母が一番の主治医」だということです。
医師ではない私ですが、息子のいつもと違う泣き方や寝つきの悪さ、小さな湿疹の変化を毎日観察していました。
それは一番近くで見ている母親だからこそ気付ける異変だったと思います。食物アレルギーについても同様です。
保育所で誤食してしまった時の話も書きましたが、子どもが「誤食したかも!?」にいち早く気付くことができたのはやはり母親である私の直感した。
血液検査で知った食物アレルギーの存在
そして、小児科を受診した際、先生からかけられたひと言が衝撃でした。
「アレルギーがあるかもしれないから、念のため血液検査してみようか」
えっ、アレルギー?
…考えたこともありませんでした。
私の周りにアレルギーの子どもはおらず、それまでの生活で意識したこともなく、まるで別世界の話だと思っていたのです。
でも一方で、「原因がわかったら湿疹が良くなるかもしれない」と嬉しかったのを覚えています。
衝撃の血液検査の結果
そして、その日に血液検査を受けました。
後日、検査結果の説明を受けてびっくり!!
こちらは実際の検査報告書です↓

結果の★が陰性の青枠内にあれば陰性、陽性の赤枠内にあれば陽性ですが、息子の場合調べた項目全てにたくさんの★が付いています。
陽性レベルも1~6まであり1が軽度、6が再も重度となります。
息子は「卵白」と「ミルク」がレベル6!!
また、総IgE※は1歳未満の基準値20 IU/mL以下を大きく上回る4718 IU/mL!!
総合病院で一番のアレルギーっ子だと言われてしまいました・・・
※総IgEとは:体内でアレルゲンに反応する抗体のこと。通常、体を守るはずの免疫反応が、アレルギーの人では過剰に働いてしまい様々なアレルギー症状を引き起こします。総IgEの値が高いとアレルギー体質であることを示すひとつの目安になります。
血液検査で調べた項目について
今回は先生にお任せで、スギ、ヤケヒョウヒダニ、ネコ、イヌ、卵白、オボムコイド、ミルク、小麦、米、大豆、ゼラチン、カビを調べていただきました。
血液検査の項目は医師が症状や状況を見て判断しますが、希望すればある程度はアレンジ可能な場合が多いです。特に、「以前に湿疹が出た食材がある」場合や「家でネコを飼っている」等の情報は事前に伝えておくと良いです。
また、保険診療での検査項目数には上限があり、1回で13項目までとなっています。
まとめ
今では食物アレルギーは珍しい病気ではありません。お子さんの様子が「何となくおかしいなぁ」と思ったら、自己判断せず早めに専門医を受診することが大切です。
私自身、息子がとびひになるまで受診しなかったために、中学3年生になった今でも顔にとびひの跡(凹み)が残ってしまいました。もし早く受診していれば…と後悔しています。
また、一昔前まで「3大アレルゲン」といえば卵・乳・小麦でしたが、最近では卵・くるみ・乳とアレルゲンも多様化しています。何かお子さんの様子に異変を感じた出来事があった場合は、「何をどのくらい食べたら、何分後にどんな症状が出たのか」をきちんと整理しておくと受診時にスムーズです。
今後、アレルギーの基礎知識についてもお伝えしていけたらと思っています。
コメント
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ありがとうございます。設定することができました。