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食物アレルギーとは①

基本知識
Measles virus. Mother holding tiny baby foot with red rash, closeup

なぜアレルギー症状が出るのか

私たちの体には「免疫」という働きがあります。普段はこの免疫が有害な細菌やウイルスから体を守ってくれています。ところが、この免疫が本来無害なはずの食べ物に過敏に反応してしまう状態。それが食物アレルギーです。

食物アレルギーは食物(アレルゲン)を食べた時だけでなく、触ったり、吸い込んだりしたときにも起こります。

食物アレルギーのタイプ

IgE依存性食物アレルギー(即時型)

IgE依存性食物アレルギーは、特定の食物に対して体内で作られたIgE抗体が関与することが主な原因とされています。IgE抗体は、免疫システムがアレルゲン(本来無害な物質)を異物と誤認して産生する抗体の一種です。たとえば、卵アレルギーのある子どもは、卵の成分に反応するIgE抗体を持っています。

そのため、そうした子どもが卵(アレルゲン)を摂取すると、そのアレルゲンが体内のIgE抗体と結合し、肥満細胞を活性化させます。その結果、肥満細胞からヒスタミンなどの化学物質が放出され、じんましんや呼吸困難、腹痛などのアレルギー症状が引き起こされるとされています。

また、即時型の多くは食後2時間以内に症状が出ます。

非IgE依存性食物アレルギー(遅延型)

食物たんぱく誘発胃腸炎(消化管アレルギー)等の消化器症状を起こすアレルギー性疾患で、接種後1~4時間後に発症することが多いのが特徴です。一部、即時型反応を伴うよう混合型も存在するため注意が必要です。

PFAS(花粉ー食物アレルギー症候群)

花粉アレルギーに対するIgE抗体が、構造の似た食物アレルゲンに交差反応を起こすことによって起こる即時型アレルギーです。

花粉アレルゲン交差反応する主な食物
シラカンバリンゴ、モモ、ナシ、サクランボ、ニンジン、大豆 など
ブタクサメロン、スイカ、バナナ、ズッキーニ など
ヨモギセロリ、ニンジン、ピーマン、スパイス類 など
スギトマト など(頻度は低め)

食物依存性運動誘発アナフィラキシー

食べただけでは症状は出ず、食後に運動することによってアナフィラキシーが起こるタイプの食物アレルギーです。

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