夏休みにアレルギーっ子を連れて海外旅行を計画しているご家庭も多いのではないでしょうか。
息子は小麦アレルギーがあったので、「お米も食べられそうな国」を中心に、グアム、バリ、セブ、ミクロネシアのチューク、そして中学生になってからは遠征でアメリカと、アレルギーがありながらも海外旅行を何度か経験してきました。
その経験から、「アレルギーっ子が海外旅行に行く際、準備してよかったもの」をまとめてみました。これから海外旅行を考えている方の参考になれば嬉しいです。
アレルギー薬
普段から使用している薬は必ず持参しましょう。息子の場合は以下のような薬を小児科で処方してもらい全て持って行きました。
・【内服薬】抗アレルギー薬・気管支拡張薬・ステロイド
・【外用薬】保湿剤
・【緊急用】エピペン
※数回分は手荷物として必ず機内に持ち込みましょう!!
英文の処方箋・診断書
必須ではありませんが、搭乗時の手荷物検査や現地の病院にかかる場合に、英文の処方箋や診断書があると安心です。こちらはエピペンを持って搭乗する時のために小児科の先生に作成してもらったものと同じ内容で作成した見本です。
アレルギー症状が出た時に使用するエピペンを息子に処方したことを証明する内容となっています。

診断書(全文)
Certificate for the Personal Use of Medicines
Patient`s Name
Date of birth
Address
This is to confirm that I have prescribedEpiPen Injection 0.3mg/0.15mg(epinephrine injection 0.3mg/0.15mg) to Mr./Mrs. for the treatment of his/her anaphylactic reaction due to foods.
I would like him/her to keep this medication on his/her for use as necessary.
Physician`s signature
Date
Contact Information
Physician`s Name
Name of medical institution
Address
Tel
アレルギー表示カード(現地語、イラスト)
現地語やイラストで書かれたアレルギー表示カードがあると、レストランでの注文や現地の人への説明に便利です。子どもの服に張ったり、説明時に見せて使用します。
視覚的に分かるものにしておくと、賑やかな場所で声が聞き取りにくい場合にも有効です。
このように自作↓しても良いですし、最近は様々なタイプのアレルギー表示カードが購入できるようになったのでそちらもおすすめです!!

元イラスト出典:(公財)ニッポンハム食の未来財団ホームページ(https://www.miraizaidan.or.jp/allergy/illustrations.html)
アレルゲンを含む食品リスト(英語)
「発音に自信がないとき」「伝わっているか不安なとき」の強い味方です。
ただアレルゲンを含む食品リストを書いておくだけですが、紙に書いておくことで、ウエイターがキッチンまで持っていきシェフへ確認することができるため、キッチンとのやり取りがスムーズに進み便利でした。
例えば乳製品アレルギーなら
【Dairy containing Foods】
・Butter
・Cheese
・Icecream
・Yogrt
・Condensed Milk
・Custard
・Milk poeder
・Casein
・Whey ・・・
実際に役立ったエピソード
ホテルに連泊した際、シェフに「明日はグルテン、乳製品フリーのパンを用意するね」と言われたものの、翌朝このメモを見せながら確認をしたらバターが入っていたことがありました。
このリストをみせたことで見逃していたアレルゲンに気付いてくれ、その翌日にはしっかり対応してもらうことができました。
レトルト食品・おやつ類
万が一、旅行先で食べられるものが何もなかった場合に備えて持っていきましょう。例え食べなかったとしても、これがあると思うだけで安心感が違います。
・レトルト食品(カレー・野菜あんかけ・牛丼・ふりかけ など)
・パックご飯
・おやつ(赤ちゃんせんべい・ラムネ・米粉クッキー・魚肉ソーセージ など)
現地で手に入らない場合も多いので日数分+αの量を準備するのが安心です。
さいごに
海外旅行は、アレルギーがあるからこそ、事前の準備が何より大切です。
最初は不安や心配でいっぱいかもしれません。でも、息子は毎回、食べることそっちのけで全力で遊び、食事はそこそこであっという間に寝てしまうような子でした。
そんな息子だったからこそ、彼が寝た後に、夫婦でゆっくり現地の美味しい料理を楽しむ時間も持てました。
事前の備えと、ほんの少しの勇気があれば、きっと楽しい時間が過ごせます。
そして何より、アレルギーがあっても、子どもにたくさんの経験をさせたい!!!
そんな気持ちが私たちの一番の原動力でした。
どうか皆さんの旅が、笑顔と素敵な思い出でいっぱいになりますように。
なお、息子が1歳3ヶ月のときに訪れたセブ島の旅行記も残しています。実際に食べたものの写真とあわせて、次回ご紹介しますね。
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