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給食でアレルギー症状。学校へお願いの手紙を出しました

娘の給食でのアレルギー発症がきっかけ

前回のブログでご報告したように、娘が給食の「鶏肉のカシューナッツ炒め」を食べた後、喉の痒みを訴える出来事がありました。

これをきっかけに、私は小学校の校長先生と給食関係のご担当の方へ『給食におけるナッツ類使用についてのお願い』の手紙をお渡しすることにしました。

ナッツアレルギーの現状

消費者庁が令和6年9月に公表した 『令和6年度食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書』 によると、小中学生の初発アレルギーの原因食物上位にはクルミとカシューナッツが含まれています。
年齢群別初発原因食物
1位:クルミ 18.7%
2位:エビ 12.4%
3位:イクラ 7.9%
4位:カシューナッツ 6.3%

学校への手紙内容

『給食におけるナッツ類使用についてのお願い』

実際に提出した手紙(一部抜粋)

給食におけるナッツ類使用についてのお願い

〇〇〇小学校
校長先生・給食関係者様

いつも子どもたちのために、栄養バランスの取れた給食を提供していただき、誠にありがとうございます。

このたび、娘(〇年〇組〇〇〇〇 〇〇)が給食で提供された「鶏肉のカシューナッツ炒め」を食べた際に、喉の痒みが出現しました。これまでもくるみを食べた際に同様の症状が見られたことがあり、今回の件をきっかけに「カシューナッツアレルギー」の可能性が高いと感じております。今後、医療機関での正式な診断を受ける予定です。

ご存じの通り、ナッツ類(特にくるみやカシューナッツなど)は重篤なアレルギー反応を引き起こすことがあり、重症化すると命に関わるケースも報告されています。実際、アメリカなどではナッツ類の学校給食使用を原則として避ける動きが広がっており、日本国内でもアレルギーへの配慮は年々求められるようになっています。

私自身、校外で食物アレルギーを持つ子の保護者が集まるサークルの代表を務めており、保護者の立場と同時にアレルギーに悩むご家庭の声を聞く立場でもあります。

学校におかれましても、今後の給食計画においてナッツ類の使用について再検討をお願いできればと存じます。少数派の意見ではありますが、命や健康に関わる大切なことです。また、娘のように学校給食で初発することも考えられます。

何か学校側でお困りのことや、アレルギー対応においてお手伝いできることがあれば、保護者として、またアレルギーサークル代表としても微力ながらご協力させていただく所存です。

お忙しい中恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。

どうぞよろしくお願いいたします。

令和〇年〇月〇日
保護者 兼 〇〇〇サークル代表

〇〇〇〇 〇〇

参考資料として『食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書』を添付

説得力を高めるため、消費者庁が公表している『令和6年度 食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書』を資料として添付しました。

その中には、「年齢別原因食物」「年齢群別原因食物(初発例)」の上位にナッツが含まれていること、「即時型症例に対するショック症例の割合」で、マカダミアナッツが1位、ピスタチオが3位、カシューナッツが4位であることなど、ナッツ類がリスクの高い食品であることを示すデータが含まれています。

校長先生とのやりとり

手紙を校長先生にお渡しした際、まず娘がアレルギー発症したことについて丁寧に謝意をいただきました。幸い軽症で済んだのですが、やはり「アレルギー」についての認識がまだまだ足りていないという印象も受けました。

今後の目標

厚生労働省の指針にもある通り、
・アレルギー食材の使用は最小限にする
・アレルギー児の情報は学校全体で共有する
・緊急時対応の手順を明確にする

といった安全管理は、児童の命を守るうえで非常に重要です。また、学校にとってもリスク回避につながる大切な取り組みだと思います。

とはいえ、アレルギーは少数派です。こちらの意見を主張するばかりにならないよう、お互いに寄り添って良い関係作りをしていけたらと思っています。

この記事を書いた人
ただの主婦

はじめまして。82allergyと申します。
乳・卵・小麦の重度アレルギーを持つ息子を育てながら、主治医の指導のもとで治療と食事作りに奮闘してきました。
大変なことも多かったですが、そんな中でも楽しみを見つけ、前向きにアレルギーと向き合ってきました。

アレルギー育児の体験・日々の工夫・情報整理を中心に書いています。
医療従事者ではありませんが、同じようにお子さんのアレルギーに悩むご家族の励みや安心につながれば嬉しいです。

また、私は41歳のときに外科医であった最愛の夫を亡くしました。
このブログは、夫との日々を振り返りながら未来に希望を見出すためのものであり、社会とつながり続ける大切な場所でもあります。
そしていつか、このブログが息子や未来の子どもたちへの小さな手紙になればと思っています。

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